❶ 出勤・退勤のルール

(1)基本的なルール

A9R1e6tfht_1othiat_3dw 会社では勤務時間が定められており、始業時間、終業時間が決まっています。始業時間は、仕事の準備を始める時間ではなく、仕事を始める時間です。したがって、始業時間には、着替えなどの準備をして席に着いていなくてはなりません。時間どおりに仕事が始められるよう、余裕をもって出勤するようにしましょう。終業時間も同様です。定刻までは仕事をする時間です。帰り支度は退勤時間が過ぎてから始めるようにしましょう。

(2)遅刻や欠勤をする場合

病気や交通障害などやむを得ない理由で遅刻や欠勤をする場合は、必ず始業前に連絡をする必要が あります。派遣会社と派遣先の担当者に電話で連絡をするようにしてください。メールでの連絡も可 能ですが、相手に確実に伝わったことを確認するためには、電話で直接相手と話をするほうが良いと 考えられます。遅刻の場合は、どの程度遅れるかも連絡するようにしましょう。

(3)無断欠勤は厳禁

無断欠勤は、懲戒処分につながったり、何度も繰り返すと解雇されることがありますし、賃金もカットされます。自分自身の不利益だけでなく、派遣先に重大な迷惑をかけることになりますので、必ず連絡するようにしましょう。

❷ 職務中のルール

(1)職務に専念する

職務時間中は、職務に専念する義務があり、私事に使用することは許されません。席を離れるときも、用件を上司(派遣先の指揮命令担当者や責任者)に伝え許可を得る必要があります。公私の区別を明確にし、常に節度ある態度を心がけることが重要です。

(2)残業をする場合

残業は、上司の命令を受ける必要がありますので、勝手に自分の判断で行ってはいけません。必ず上司の許可を得て行うようにしましょう。

(3)職場で心がけること

職場では、派遣会社を代表しているという意識をもつようにし、公共の場で大声を出したり、よけいなおしゃべりは慎むようにしましょう。また、出勤時や退勤時には、周囲の人にはっきりとした声であいさつをするようにしましょう。あいさつは、好印象を得るための基本です。職場においては、周りの意見に耳を傾け、協調性をもって行動することが重要になります。

❸ 報告・連絡・相談

(1)「報・連・相」の大切さ

A9Rv85yzn_1othiav_3dw いわゆる「報・連・相」(ほうれんそう)は、会社において仕事を行う上で、常日頃からきちんと行わなければならない行動原則です。
上司は仕事の進捗管理を行う義務がありますので、仕事がうまくいっているのか、何か問題があるのか、常に状況を把握する必要があります。特に、問題が起きたときには、出来るだけ早くその事実を承知し、対応策を講じる必要があります。自分がミスをしたときとか、状況が変わってしまったとき、何か問題が生じて行き詰まっているときなどは、往々にして報告が遅れることになります。不都合な事実は知らせたくないという心理が働きがちになるものです。しかし、こういうときこそ、上司は正確な事実を掌握する必要が最も高いのです。
日頃から、業務の進捗状況を上司にこまめに報告し、必要な部署に連絡を取り、重要なことは必ず早めに相談するようにしましょう。

(2)派遣先での留意事項

派遣社員の場合、特に報告が重要になります。自分に与えられた仕事の状況を報告しないと、上司は仕事の指示ができなかったり、遅れたりすることになります。仕事が終了してもそのことを上司に報告しないと終了したことにならないのです。
早めに相談することも重要です。できれば対応策についての自分の考えを準備して、相談します。あらかじめ相談していれば、仕事の状況について、上司と認識を共有することになりますから、責任も共有することになります。抱え込んでいてうまくいかなかったときは全てあなたの責任になってしまうことになります。相談はあなた自身の身を守ることにもつながるのです。

(3)仕事の指示の受け方

仕事の指示を受けるときは、自分の行うべき仕事の範囲を必ず確認しましょう。指示が曖昧な場合 は、どこまでが自分の業務なのか、自分で判断せず、上司に確認することが必要です。指示内容を復 唱したり、期限を確認することも重要です。

(4)計画的に仕事をする

業務の実施に当たっては、優先順位を考慮した計画を立て、進捗状況を定期的に確認することが大事です。その状況に応じて期限どおりに終わらないと予測されるような場合は、早めにそのことを上司に報告し、相談することが重要です。

(5)派遣会社にも「報・連・相」を

派遣会社との間の「報・連・相」も派遣先と同様に重要です。遅刻や欠勤の連絡はもちろんですが、職場での悩みや労働条件、契約の問題など遠慮無く派遣会社の担当者に相談しましょう。

❹ 契約についての認識

(1)契約をすることの意味

労働者としての個人は、会社と労働契約を結んで働き、給与をもらっていますし、派遣会社も派遣先の会社と派遣契約を結んで労働者派遣を行い、派遣料金をもらっています。常に、契約に基づいて働いているという意識をもつことが必要です。そのことはあなたが契約に基づいた権利を主張するためにも重要なことですが、一方、契約に基づいた義務を果たすという側面を意識することにもなります。

(2)派遣契約と労働契約は別の契約

派遣契約と労働契約は別のものです。労働契約は派遣会社とあなたとの間に結ばれているものであり、派遣契約は派遣会社と派遣先との間で結ばれているものです。派遣先は派遣契約に基づいて、あなたに業務に関する指揮命令を行います。派遣という働き方は、雇用者と指揮命令を行う者が分離しているという特別な形態ですので、この仕組みを十分に理解した上で働く必要があります。

(3)契約内容を確認する

派遣会社は、労働契約の締結時に、派遣社員に対し労働契約の内容である労働条件を明示しなければならないこととされています。また、派遣会社は、労働者派遣をしようとする時に、派遣社員に対し派遣契約の内容のうち就業条件(派遣先における派遣労働者の処遇)等を明示しなければならないこととされています。
なお、派遣社員に適用される一般的な労働条件は、派遣会社の就業規則に規定されていますので、必ず確認するようにしましょう。就業規則には、人事や労働時間・賃金等勤務に関する規定、退職・解雇に関する規定、年次有給休暇、育児休業など休暇に関する規定、服務規律・懲戒に関する規定、守秘義務に関する規定、安全衛生に関する規定など働く上で重要なことが書かれています。研修などでポイントは説明されますが、必ず細かいところまで読んで、理解するようにしましょう。
このように、契約で仕事が成り立っていることを十分に意識し、そこから生じる権利と義務を正確に理解することが働くことの基本になります。
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